強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)
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- 作者: 神谷秀樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/10/17
- メディア: 新書
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著者はバブル崩壊前から同じ論調なんだけど、やっと時代が追いついたってとこでしょうか。よかったね。個人的には、どうせ人間のやることだし、基本的には繰り返しなんだから、強欲だろうがなんだろうか資本主義の進化(=最適化ではない!)という観点からは自爆へ突き進むフェーズにだって意味はあると思う。
- 「日本人がモノ作りを忘れて金融事業に没頭するというのは、日本人が日本人であることをやめるに等しい愚案だと思う」そうです。(機器ベンダーに所属する現在でも実感が無い。。。)
- 今日の儲けは僕のもの、明日の損は君のもの。(言ってみたいけど、一生無理だろうな。)
- 全米の就業人口のわずか5〜10%程度しか占めない金融部門が、07年にアメリカの企業収益全体の4割を占める収益を稼ぎだすようになった。(そういう視点で産業構造を見たことが無かった。おさえとこう。)
- ある文明史の研究家によれば、上位1%の人に富の30%が集中するとき、大きな崩壊が起こる臨界点となりがち、らしい。
- エクイティをデットでファイナンスすればバブルになるし、はじけもする。
- ゼロ成長時代の生き方を考えよう。(確かに。でもexitも魅力的。)
- もう要らないものを消費者に買わせたり、買わせたものは出来るだけ早く陳腐化させ、新製品に買い換えさせるというビジネスモデルは崩壊したのではないかと思う。消費者は明らかに、もっと精神的な満足を求めている。(良くも悪くもね。)