0秒で動け

■いつどんな風に読んだか 

西原町立図書館で子どもたちの本を借りるついでに、たまたま返却用ブックトラックにあったのを手に取った感じで。2020年の冬休み読書用。

 

 ■内容に関するコメント

タイトルを見ただけで何となく内容が想像できましたが、良くも悪くも期待を裏切らないというか。

 

「構えて、狙って、撃つ」のではなく(これだと狙いが定まらずいつまでも撃てない)、「構えて、まずは撃って、それかから狙う(そして再度撃つ)」。そんな感じでやってかないといけませんよね、みたいのは頭では充分わかってるんですが、継続するのはなかなか難しいですね。

 

やれない理由が変わってきたというか、とくに自分だけでやるのは無理なことを痛いほど実感した2020年、ちゃんと組織/チームとして回していける仕組みにしていきたいところです、否、早速今日から取り組んでみようと思います。

 

 

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乳と卵

何となく食わず嫌い(読まず嫌い?)で遠ざけていた川上未映子さん、とあるPodcast「人生に、文学を。」に登場されてたんですが、その眩いばかりの存在感に魅了されてしまい、西原町立図書館で手にするに至り。

 

podcasts.google.com

 

読み始めは自由すぎる文体に困惑しつつも晩酌のお供に読み進めれば、ストーリーを追いかける責任感から早々に解放され、気が付けば目の前でひたすら繰り広げられる高度な言葉遊びに身を委ねるのみ。

 

あっという間に読み終わり、今度は、Podcastで語られていたテーマに思いをはせながら全体のメッセージとの関連付けを楽しみながら2周目を満喫。

 

いろいろあった2020年の、冬休み初日に(自分的には)ふさわしい1冊でした。

 

乳と卵

乳と卵

 

 

 

英語版が海外でも高評価みたいだけど、これどんな風に英訳されてるんですかね、夏物語と合わせて近々よみたいところ。

 

Breasts and Eggs

Breasts and Eggs

  • 作者:Kawakami, Mieko
  • 発売日: 2020/04/21
  • メディア: ペーパーバック
 

 

 

 

 

サッカー観戦バイブル~進化する現代サッカーがわかる

■いつどんな風に読んだか 

西原町立図書館で借りてきて、年末年始の香港旅行の最中に楽しみました。

 

 ■内容に関するコメント

サッカーは見るのよりやるのが好きだったんですが、それを言い訳に自分が今までどれだけサッカーを学習してこなかったのか、痛いほど身に染みる今日この頃です。

 

P.2

現代サッカーの見どころ

・ハイラインの裏をケアする攻撃的GK

・変化を続ける逆足サイドアタッカー

・偽サイドバックの出現

・変化する中盤の前後の関係、インサイドハーフとアンカー

 

P.4

・選手同士の距離感はどうか

・幅を使えているか

・奥行きを作れているか

・ハイプレスかリトリートか

・セカンドボールを拾えているか

・オフ・ザ・ボールの動きはあるか

 

 

 

 

 

サッカー観戦バイブル

サッカー観戦バイブル

  • 作者:河治 良幸
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2018/04/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

「言語技術が日本のサッカーを変える」

■いつどんな風に読んだか 

西原町立図書館で借りてきて、年末年始の香港旅行の最中に楽しみました。

 

 

 ■内容に関するコメント

田嶋幸三さんに関しては、プレイヤーとしても指導者としても協会関係者としても、いずれにおいても名前ぐらいしか聞いたことないぐらい無知なのですが、指導者のレベルを質的にも量的にも押し上げていくことの大事さ、その方向性についても分かりやすく記述された名著でした。2020年は少し指導者的なこともかじっていきたいところなので、とてもタイムリー。さっそく色々と実践していきたいです。(サッカーを学ばないまま大人になってしまったことの後悔もありつつ)

 

 

P.17

授業で質問を投げかけたとき、日本の子どもたちは、しーんと静まりかえる。なぜなら、学校というところは「間違ってはいけない」場所だという考え方が心の中に染みついてしまっているからです。だから子どもたちは、なかなか「自分の考えを表現する」というリスクを冒そうとしません。

 

P.57

子どものころから論理的に考えていれば、たとえ失敗をしても、その原因を学習できる能力が備わっているはずです。考えながらサッカーをしていれば、自ずから「じゃぁ、次はこうしよう。それがだめとしたらああしよう」と、さまざまな局面について、多彩にフィードバックすることができます。一方、何も考えず、言われたとおりにしかやってこなかった選手は、同じ失敗を何度も繰り返すことになるでしょう。

P.85

図。
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P.177

 

「日本サッカーの父」とも言われるクラマーは、3つの印象的なことばを残しました。

「パス&ゴー」

「ミート・ザ・ボール」

「ルックアラウンド」

これは、サッカーの基本中の基本です。この3つのことばを、彼は日本人に向かって口を酸っぱくして、何度も繰り返し強調しました。

 

P.178

「トライアングル」と「アイコンタクト」

これも、クラマーが残したことばと同様に、実にシンプルです。「トライアングル」というのは、三角形のポジションできちんとサポートしなさい、という意味です。一方、「アイコンタクト」というのは、周りをよく見て、目でコンタクトした相手に出せ、ということ。

 

P.197

特に子供時代には、本当にのびのびとやれるかどうか、どれくらい失敗できるかが、実はとても重要なのです。

サッカーは失敗のスポーツ。ですから、失敗のできる体験は、とても大切なのです。試行錯誤で何度も何度も失敗するからクリエイティビティが生まれてくる。中略。失敗をするチャンスが豊富にあるという意味で、「草サッカー」はとても貴重な体験です。みんなクラブ志向になってきた。そうなると、どうしても目的型になってしまう。有名な選手になりたいとか、いいチームに入りたいといった目的に向かって練習するけれど「遊びの要素」は減っているのではないか。

しかし、サッカーが楽しい、遊びとして楽しい、といったことも、絶対的に大事なのです。

 

P.199

失敗とは転ぶことではなく、起き上がらないことである。(メアリー・ピッグフォード)

 

P.230

学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない。(ロジェ・ルメール、元フランス代表監督)

 

 

 

「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書)

「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書)

  • 作者:田嶋 幸三
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/11/16
  • メディア: 新書
 

 

グアルディオラ・メソッド

■いつどんな風に読んだか

 

西原町立図書館で借りてきて、古い友人を待つ間にちゅらさんビーチでさくっと読み。

 

 

 ■内容に関するコメント

 

グアルディオラさんを認知したのはamazonのあれ見てからなんですよね、あれの印象が格好良すぎて、ちょっとこの本だと地味すぎるかな、と。

 

まぁ、方向性は間違ってない。以下引用。P.64。

 

孔子の言葉はその意味ではっきりしている。
「言葉は私たちを感動させ、模範は私たちを引っ張っていく」
グァルディオラが実践していることは、言葉との調和なのだ。だから、彼の模範は選手たちを引っ張っていくことができる。次のような偉大で細かな気配りの下に。
・練習場には最初に到着し、練習場から引き上げるのは最後。
・細かなところまで相手を研究し、長所、短所を見つける。そしてコラボレーターたっちとそれを照らし合わせる。
・彼が形成したスペシャリストたちのチーム(コラボレーターたち)に力を存分に発揮させ、それを生かす。
・チーム内の選手ひとりひとりに対し、必要に応じてコーチングを行う。個別コンサルティング
・規則的に記者会見を招集し、マスコミ対応するが、個別インタビューは一切受け付けない。
・コラボレーターっちとリーダーシップを分かち合うが、同時に情報が外部に漏れないよう規則を立てている。
・公共の場で選手たちを称え、勝利の原動力は選手たちであったことを強調する。
・常にチーム内のコミュニケーションを円滑にするため、必要に応じて選手たちの相談に乗る。

 

 

 

グアルディオラ・メソッド―勝利に導くための61の法則

グアルディオラ・メソッド―勝利に導くための61の法則

 

 

高校サッカー 心を揺さぶる11の物語

■いつどんな風に読んだか

 

西原町立図書館で借りてきて。寝る前にサクッと。

 

ちなみに、この日はシネマライカムでジョーカーを見てきた。関係ないけど。

 

■内容メモ

単なるお涙頂戴系の短編集に見えてしまうのは、ジョーカーのせいか。

 

最初の1話ぐらいしか心は揺さぶられませんでした。

 

引用、P.166

 

校内で先生やクラスメイトに自分から挨拶をするようにしました。なるべく大きな声でハキハキと。

すると、練習試合でその効果が現れ始めました。

試合の中盤ではいつも声を出す力もなくなっていたのですが、体力的に辛い状況でも大きな声を出せるようになったんです。「挨拶ができる人はらサッカーで苦しいときにも声が出せるようになる」

監督の言ったとおりでした。

 

 

率先した行動をとることも意識しました。小さなことかもしれないけど、教室内のゴミを捨てたり、授業中の質問には積極的に意見を出しました。

すると、これもまた効果が出てきました。

僕はセンターバックをやっていたのですが、相手フォワードが反応するよりも先にパスコースが読めるようになってきたんです。

「誰かに指示されてから動くんじゃなくて、率先して行動すればサッカーの試合でも判断力があがる」

これもまた監督がいったとおりでした。 

 

高校サッカー 心を揺さぶる11の物語

高校サッカー 心を揺さぶる11の物語

 

 

サッカーおくのほそ道

■いつどんな風に読んだか

 

西原町立図書館で借りてきて、自宅で風呂はいりながらビール飲みながら。

 

 

 ■内容に関するコメント

 

Jリーグ鹿島アントラーズ以外驚くほど興味なかったんですが、DAZNつかうようになってから海外サッカーとか、逆に沖縄のチーム(FC琉球とか沖縄SVとか)とか色々みるようになりました。

 

子どもたちのサッカーが始まったことも関係してるけど、見るサッカーの面白さに(このとしにして今更ながら)気付きは締めた感じ。もっと早く知りたかったよね。

 

沖縄SVとか、いわきFCとか、あとカレン・ロバートのチームとか、ローカルクラブは生い立ち含めてとても楽しめるものなのだなぁ、と思い始めた昨今、図書館で本書を見つけました。

 

J3の存在意義とか全く気にしたことなかったけど、JFLふくめて日本のサッカーも狭いなりの裾野の広さで、ほんと楽しみ方が変わりました。出張おおいので、いく先々のチームのことも調べてみたいな、とか。

 

1カ所だけ引用、P.139

 

「今そこにあるサッカーを愛せ!」

 

本当に大切なことは、カテゴリーでも、もっと言えばタイトルでも目前の勝敗でもない。、そこに愛するクラブがあり、目の前でゲームが行われていること。そのこと自体が、実はフットボールファンにとっての至福と言えるのではないか。

 

 

 

サッカーおくのほそ道 Jリーグを目指すクラブ 目指さないクラブ

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