ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り
- 作者: ニック・ビルトン,伏見威蕃
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/04/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (4件) を見る
GW後半、実家へ向かう途中で立ち寄ったJR上野駅2Fの本屋さんで平積みになってたのをそれとなく購入。別にツイッターの創業に興味があったわけではないですが、自分の怠慢さを浮き出してくれたり刺激的でした。
ご多分に漏れず、twitterといえば即ちジャック・ドーシーぐらいの認識しかなかったのですが、実は彼が単独で立ち上げたわけじゃないんですね。twitterの創業期における友情とか裏切りとか(FB系でも似た書籍ありましたよね)、投資家とのあれこれみたいなこっち系スタートアップにありがちな話をtwitterにフォーカスして時系列的に書き連ねてくれてる感じです。
お互いそれなりにお金はそれなりに貰えてる人たち同士の間で、地位や名声への欲求が友情を裏切りに変えていくあたりが生々しく描写されてます。見たくないですけどね。
技術的な話はほとんど出てこなくて、最後まで人間ドラマ的な話に終始するのは正直ものたりなかったですが、さっきまでそれほど注目を浴びていなかった(聞いてみれば誰でも思いつきそうな)サービスが、何らかのきっかけでその日のうちにブレイクというか大爆発するプロセスを事細かく伝えているあたりは読んでて手に汗握りますよね。
ジャック・ドーシーがオデオ社に転がり込むところとか、彼の若い頃の鼻ピアスのエピソード(雇用主に鼻ピアスを外せと言われて、外すのではなく絆創膏で隠した。息苦しさをこらえながら)とかちょっと面白かった。彼に限らず登場人物たちの考え方や行動がすごく自由というか、自分の毎日がいかに根拠レスな常識に縛られているかみたいな部分の気付きは早いとこ実践していこう。
何より歯がゆいのは、もっとコミットしていかないといつまで経っても中途半端すぎる点だ。頑張りましょう(何を)。