ウェブ進化論
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる 梅田 望夫 筑摩書房 2006-02-07 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
金銭的にも時間的にも、コストパフォーマンスに優れた本だと思います。
さて、初めてWebに触れたのは、95年の夏ぐらいだったでしょうか。
それ以来、さほど成長の見られない自分と比べて、
Webの世界は目覚しい進化を遂げているなぁ、と痛感すると同時に、
モヤモヤ、っとしてた最近のWeb観が綺麗に整理されてしまいました。
いまどきのキーワード(Web2.0とかロングテールとか)について、
勉強不足で感覚的にしか理解できていなかった部分を
その意味だけでなく(クドイくらい)背景/経緯をふまえた説明が展開されています。
Webの世界における「あちら側」とは何であるか、そこで何が起きているか、
知らなきゃ困る話ではないですが、知っておいて損はない話だと思います。
Googleのスタンスに関する記述なんかも、分かっているようで正確に理解できてなかったので面白かったです。
でも、ビジネスモデルという観点における楽天なんかとの比較はいいのですが、
それを文化を含めて日米の比較制度分析みたいなところまで昇華させていく話になると、
ちょっと眉唾な気がしないこともないです。
あと「あちら側」と「こちら側」という視点の整理が新鮮でした。
MVCモデルって、こういう風に考えれば良かったんですね。
このスキームは、Webに限らず色んなところで使えますよね。
「こちら側」の出来事についても知りたくなりました。