実践ノート&書類術―成長し続ける人のスゴ技を大公開! (日経BPムック スキルアップシリーズ)


今週月曜は自身の体調不良&息子の発熱で会社やすんだわけですが、朝から小児科いって、帰りにコンビニよって色々買い込んだ際に何となく購入したのが本書です。


予想通り日経ビジネスAssocieの過去の記事からの抜粋なわけですが、ノート&書類術を学びたいというよりは、2006年6月号から2008年9月号までからの抜粋ということで、どのように時代の変遷を感じられるかというあたりに興味があったわけです。


何の注釈もなく最新PHSとしてW-ZERO3が紹介されていたり、携帯情報端末というキャプションのうえにはNECのDOS版モバイルギアがあったり、とツッコミどころ満載で面白いです。もちろんEvernoteなんて一言も出てこないよw この当時はThinkPadが誇らしげに活用されていたのは何か切なくなりましたけどね。。。


それでも、時代を超えて語り継がれる真理みたいなものも混ざってるので読み捨てることが出来ない。


同時代のスナップショット的な紹介はありふれているけど、その人がその後、どういうツール利用の変遷を辿っていったかみたいな追跡調査があったら大変興味深いんじゃないだろうか。




メモ:


P.7 スポーツの世界ではプロが朝から晩までずっとトレーニングをしている。それは頭で覚えるのではなく、体で覚えるためでしょう。ビジネスパーソンにとってのノートも同じです。毎日書き続けることによって、自分の能力が高まり達成感が得られる。誰でもやろうと思えばできることを、一流の人は繰り返し継続してやっている。


P.35 「カナヅチを持っていると周りが釘だらけにみえる」という言葉があるように、ネタ帳を常備すればアイデアの種を探そうとする観察力も身につく


P.55 褒められようとして描いているから、作品に勢いがない。それでは絵が下手になってしまう。子供が描いた作品のほうが面白い。by岡本太郎さん


P.84 脳には、見えないから分かるという作用があります。隠すことによって、脳に悟らせるという技術があります。中略。一を教えれば十を知ると言いますが、これは教わる子が賢いのではなく、教える側の技術の高さを示しているのだと思います。すべての情報を見せるよりも、あえて見せないからこそ、背景にあるより多くの情報を伝えることができるのです。


P.90 初対面の人といきなり仕事をして、数時間経ったら「おつかれさま」と言って分かれる毎日。二度と会わない人がいる一方、時間をおいてもう一度仕事をする人も多い。手元に相手との写真が1枚あれば、再び仕事をするときに「どんな人だったか、思い出しやすくなる」中略「記憶を呼び覚ますには誰と、に加えて、どこで、が重要。だから空気感というか、場の雰囲気まで残すことが大切」