我らクレイジー☆エンジニア主義 (中経の文庫)
- 作者: リクナビNEXTTech総研
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: 文庫
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今をときめく著名なエンジニアの方々へのインタビュー記事をまとめてみました、と。どんな子供だったか、みたいなところから始まってたりして興味深いです。浅いっちゃ浅いんですが、でも皆さんの共通項は見えてくる。
やっぱり、何の苦労もなく駆け上がれた方はいないんですね。(あ、苫米地さんは別。ていうかエンジニアだったの?)苦労とか苦悩とかプレッシャーとか、しかも相当深刻なレベルのものを受け止めて、そして乗り越えていってるんですね。
伏久者必飛高、という言葉を思い出しました。中学校の文集か何かに書いた記憶があるけど、やっぱり相当な努力なくして飛び抜けた成果はありえない。あたりまえのことなんですが、この日々の堕落は如何なものか。自分はそこまでの辛い思いってのはしたことないし、当然ながら見返りとしての輝かしい成果もおさめるには至っていない。
自分より素質もあってグレードも高い人たちがこれだけ努力してるんだから、いかにも凡人であるところの私がラクして何とかしようなんて全く虫がいい話ですよね。苦しいときには彼らの苦労を思い出し、自分が如何に甘いかを反省しよう。
メモ:
- 君が取り組んできた研究の面白さは分かった。でも、MITでは同じ研究は絶対に続けるな。まったく新しいことを始めろ。人生は短い。新しい事への挑戦は最高の贅沢だ。P.24
- 最初から成功が約束されているようなコンセプトやビジョンなんてあるわけがない。リスクは当然ある。問われるのは、リスクがあっても、やる気があるかどうか、です。P.27
- 会社の役に立つとか、世の中の役に立つとか、そんなことを考えたらダメです。面白いからやる、じゃないと。面白いことだけをやってる人が未来を作るんです。あとはついていくだけです。P.74
- 市場がないから作らない、つくれない、とならなくてもいいんじゃないかとも思って。つくってみたら、ひょっとしたら市場があるかもしれないし。そしてアーティストなら「経済的な目的抜きでモノを作ること」ができる。P.87
- 違うものを出そうとすれば、普段から違うものを脳みそに入れていけばいいわけです。「入力」が変われば「出力」も変わる可能性がある。いつもと違うことをする。違う本を読む。違う絵を見たり、音楽を聴く。これで出力は変わる。そして同時に、いいものを見ることを心がける。アイデアのレベルを高めるためです。P.124
- 人間が大きな力を出すとき、二つのパターンがありますよね。追い込まれてギリギリで出る力。そして好きで好きでたまらなくて出る力です。どうせ力を出すなら、後者でしょう。なぜなら、やってもやっても疲れないから。P.157
- 自分で好き勝手作っていったほうが楽しいし、そのほうがビジネスチャンスは広がるんです。ヘタに売り込みにいったりするのは良くない。好きで作ったモノをいいと思ってくれる人から声がかかるようにすればいい。P.170
- あらゆることをやり尽くして、もうすることがない、これでアカンとあきらめかけたとき、ようやくふっと思いつく。発明家はみんなそういってます。P.215
- 好きだと思い込んでいることだけじゃダメなんです。そういう勘違いがよくある。そうじゃなくて、本能から好きだと思っていることをやらないと。だから、子供の頃のことを思い出してほしいんですよ。P.234
- この挑戦のおかげで、壁をクリアしたときの喜びの大きさも知ることができた。今では、壁にぶつかることは楽しみなくらいですからね。今度はどうクリアしてやろうか、とワクワクする。すっかり図々しくなりましたw P.246