ハカる考動学
- 作者: 三谷宏治
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2010/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先日のわかったつもり、の流れで読んだので何かしっくり。
ちゃんと一次情報あたってから喋れよ、と思うことしきりな今日この頃ですが、(あ、もちろん自分に対して思ってるだけですけどね)、これからは身の回りに分析対象も分析の視座も増えていく世の中なわけで、ハカリかたは知っておいた方が人生楽しめますよね。
感覚的なところを可視化というか比較可能な形にするスキルおよびその逆、地道にトレーニングしていこうと思います。
あと、まずは形にすることの大事さは非常に納得。
以前、RFIDの提案するときに何とかして形になったものを見せたいために、シミュレーション環境としてのセカンドライフ上に注目してた時期を思い出しました。
頭を悩ませ、手を動かしてハカルことではじめて分かる曖昧な問題に挑まなくては、ヒトはこれからの難問に立ち向かえない!全くその通り。
たとえ導き出した答えが最終的に間違っていたとしても、ハカるプロセスを経ていれば原因解析も対応措置も迅速に可能ですもんね。
memo
- H&Mは感やセンスだけに頼らない。実際に世界中の今をハカッテつなげて作っている。p.81
- ある主張に価値があるとすれば、これまでの世の中の常識のどれかを覆しているはずだ。であれば必ず、
1 常識が否定されるための事実、一次情報
2 事実から読み取れるインサイト
3 そのインサイトと主張とのつながり
の3つが必要になる p.118
- 新規事業での事前調査は外れやすい。可能なら、まずは小さくはじめてみること。それが究極のハカル手段だ。 p.131
- 夏、彼はヘッジファンドの上級副社長の高給を投げうち、妻と共にニューヨークをたった。引越し業者にはただ「西海岸へ走ってくれ」と頼んで。トラックが西に走る間、彼らはテキサスまで飛び、そこで継父から中古のシボレーわ手に入れる。クルマはシアトルへと走り、即日家を決め、ワークステーションを三台かってガレージに放り込み、ビジネス立ち上げに取りかかる。引越しのトラックはまだ、着いていない。
- ビジネスそのものを作ってハカル、仕組みこそが米国産業全体の強さの源なのだ。p.135
- 仕様の最終決定までには多くの打ち合わせを重ねることになるが、顧客ニーズは時として曖昧だ。それをハカルには、実物を作って見せるしかない。p.141
- 紙でも粘土でもパソコンでも良い。言葉やイメージをカタチにすることで、議論は飛躍的に進む。なのに皆、なかなか作ろうとしない。p.148
- 試作品と同じ。まずはやってみること。やらないと、その本当の価値は分からない。p.149
- 子供が曖昧な返事をしたら、それを許さずに具体的になるまで問い続けるべし。なぜなら、曖昧な返事こそは、コミュニケーションの放棄であり、思考の放棄だから。p.211