ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice)
ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice)
- 作者: ゴードンベル,ジムゲメル,Gordon Bell,Jim Gemmell,飯泉恵美子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/01
- メディア: 単行本
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記憶したり思い出したり、その中から何かを発見する作業を自身の脳だけに依存しないこと。
自分が見たこと聞いたこと話したこと、その時々の自分を取り巻く周辺環境に関する情報など、ありとあらゆる身の回りのことを自動記録するための技術的なハードルは十分に乗り越えられる程度の高さになっており、それらを一生分ためこんだとしても、必要なストレージの量は知れている。
全てのInputをパラメータとして識別し、その相関関係を多変量的に俯瞰し、Outputをシミュレーションできちゃうイメージ。ライフログツールを活用することで、感情に流されない、同じ過ちを繰り返さない、そんな意思決定が出来るようになるのだろうか、大変興味深い。
でも「敵を知り、己を知らば、百戦して危うからず。」
みたいな話って、組織戦だけじゃないし、アスリートのスキル的な話だけでもないし、一般人の日常生活にこそ適用されるべきロジックなんじゃないかと思う。
ひどい二日酔いで最悪の目覚めを迎えた朝。夜を越えて、気がつけば翌朝は全く同じ二日酔い。笑い話としては面白いけど、そういうことの繰り返しで終わってしまう人生は勿体なくもある。いや、過去の笑い話として活用するのであれば、それを忘れてしまっては困る。
無くて七癖?、パーソナルファクターは笑って済まされがちなのは、やはりちょっともったいない。
視点を変えれば、限定合理性とか行動ファイナンスとか行動経済学とか、その辺の話をどのように解いていくかという関心。
ライフログに基づいたフィードバックアプローチが個々人の意思決定に大きな役割を持つような世界では、囚人のジレンマの取扱いとかどうなっちゃうんだろうか。
ともあれ、ちゃんとした先行研究にようやくぶち当たった感じ。
自分の進みたい方向に、既にそれなりの時間とお金をInvestしている人がいるというのは、先を越されたというよりは自分だけじゃなかったんだ、という安堵の気持ちが強い。
迷わず進もう。
ToDo:
- 本書のMsgをPPTのスライド3枚にまとめること。
- 巻末の参考文献を洗い出し必要に応じて収集すること。