知謀、湧くが如し

と書いてみても、実は「坂の上の雲」とか読んだことないので初耳なんです、情けない。


今月の「到知」の特集、「知謀、湧くが如し」でした。


まだ全体を読めてませんが、ムハマド・ユヌスさんの一言がとても印象的。いわずとしれたマイクロクレジットの人ですね。


「私たちが焦点を当てているのはお金ではなく、問題自体です。人々はお金のために会社をつくりますが、私たちはその解決を図ることを目的に会社をつくるのです。」


自分としても、(実態が伴ってませんが)なんらか社会的に意味のある仕事をしたいなぁ、とは常々おもってるんですが、さすがに、そこまで割り切った考え方には至っていなかった。


というか、中途半端だ。


多額の報酬が目的であれば、割り切ってもっと儲かる仕事をやればいい。


その仕事に何らかの意義を見出し、それを続けていくことを目的とするのであれば、必要以上の利潤を追求するべきではないのでは。


結果として儲かっちゃうのはしょうがないけど、顧客満足=社会的な価値の創出を犠牲にしてまで、というのは中途半端だ。であれば、赤字のほうがマシなのかもしれない。スポンサーの効用は配当ではなく社会貢献にしといてほしい。金目当てで出資してくれるな、と。(はい、きれいごと。)


バランス感覚は常識程度に兼ね備えながら、部分的には極端さを実装できないと生き残れないような予感がしている。「そこまでやるの?!」って言わせたい。


壁にぶつかっても、湧き溢れる知謀でもって、壁の存在をスパイスとしてしまうようなシナリオを書けるようになりたい、悲観する暇があるならば。