facebook

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アカウント持ってるけど使ってない、というかSNS自体あんまり活用できてないので、Facebook、ってそんなに凄かったんだ(笑)、というのが最初の印象。あ、ガイドブックとかの類ではありませんよ。


生い立ちというか誕生の経緯とか、その成長過程における紆余曲折などが書かれてるわけですが、ユニークなのは創業者視点ではない、という点。媚び諂う取材者視点でもなく、マーク・ザッカーバーグに裏切られた(?)、エドゥアルド君やウィンクルボス兄弟の、悔しさにまみれた大学生日記みたいなトーンだけがこの本の面白さと言えるのではないでしょうか。


最近の話とか日本の事情は知りませんが、ここで書かれているハーバードってのはダイナミックな世界ですね。ものすごく短時間に、ものすごく色んなことが起きている。日々の自分の歩みなんて、牛よりも遅く感じてしまう。もっとスピード重視で生きていかねば。


なんでエドゥアルド君はそこまでFacebookに固執したのだろうか。お金の問題だけなら別の解決策もあるはずなのに、意地でも経営に携わろうとしてしまうあたり、アントレプレナーシップが旺盛な国民性も考えものであると考えるべきなのだろうか。あと訴訟社会的なニュアンスもすごいね。


この本を読めば、もうちょっとFacebook使いたくなるかな、と思ったけど残念ながらそうでもない。


以下めも。

  • ザ・フェースブックには、成功するウェブサイトの条件がすべてそろっていた。アイデアはシンプルで、魅力的な機能を備えており、しかも誰でも彼でもが使えるわけではない。ファイナルクラブのオンライン版、とも言える。フェニックスと似たところもあるが、寮の部屋にいながらにして、外の人間に知られることなく加入が出来るところが違う。何より、マーク・ザッカーバーグが、このクラブでは誰かに入会の可否を反対されることはない。(P.121)
    • 「しかも誰でも彼でもが使えるわけではない」ってのが価値だったのか。その視点は意識できてなかった。



ToDo:
SNSって、国によって使われ方が違うと思うんだけど、そのあたりの統計資料を探す。