COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 09月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 09月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 09月号 [雑誌]


今回の特集は、『中国はここまで「豊か」になった』。


街並みや道行く人々が訪れる度に洗練されていく様子を肌で感じてみると、GDP規模なんか関係なくとっくに抜かれてたような印象もしますよね。


中産階級およびその上下あたり方々へのインタビュー記事が中心ですが、まぁ皆さん前向きです。階層に関係なくアグレッシブに働き続けることができるのは、やはり国民性?


中国では人口のわずか1%の富裕層が富の41.1%を独占している、とのこと。この状況などから「格差を前提に成り立つ経済成長」などと解説されていますが、出稼ぎ孤児が5,800万人なんて記事をみるとやはりそのひずみっぷりは尋常ではないなぁと思う一方、日本の既得権益層の腐敗っぷりもなかなかですから相対的な話なのかなぁ。


その過酷さとか厳しさが透けて見えてるせいか、中国に限っては隣の芝生ながら青く見えないですw


メモ:

  • P.56 そもそも中国では替え玉入試がビジネスとして成立している。受験生に変わって試験会場に派遣される”替え玉”は「スナイパー」と呼ばれ、試験に失敗すれば料金の90%を返金するのが業界の常識、というほど消費者保護も行き届いている。しかも、大学受験だけでなく大学在学中の各種試験から卒業論文、ひいては就職後の昇進試験まで面倒を見てくれるという。金さえあれば、本人が何もしなくても大学を卒業できるし、金額次第では教授にもなれる。
    • 変な道徳観も含めて既成概念にとらわれない方法でシミュレーションしてみるというのは何かヒントを得られそうな気もする。


  • P.60 「eストニア」バルトの小国はEU期待の星。「90年代に独立した国は、ネットを前提に法整備されている点で有利だ」駐車場の罰金の支払いから選挙の投票までネットを通じて行うのが一般的。緊縮財政も、旧ソ連時代の過酷な生活体験による培われた国民の忍耐力により反発を招くに到っていない。IT産業の振興と緊縮財政の成果か、エストニアは財政赤字をGDPの1.7%に削減成功。ギリシャ14%、アイルランド10%、EU基準は3%。今年度は5%成長予想。