BRUTUS特別編集 合本・真似のできない仕事術 (マガジンハウスムック)

BRUTUS特別編集 合本・真似のできない仕事術 (マガジンハウスムック)

BRUTUS特別編集 合本・真似のできない仕事術 (マガジンハウスムック)


BRUTUSで連載されていた記事がベースとあって、取材されている方々のクリエイティブ比率が高めな感じ。華やかっぽいイメージとは裏腹に、方面毎に相当なストイックさが垣間見られるあたりが大変参考になりました。


自分の場合、何のこだわりもなく投げられた球を効率的に打ち返すことばかりしている気がする。これはあまりに運任せだし、そこの効率化が生み出すものなんて、たかが知れているはずだ。やりたいことがやりやすい今の立ち位置を最大限活用するためにも、もっとテーマ設定の部分から踏み込んでいかねば。


メモ。

  • P.34 世の中の人がどう思っているかではなく、自分が個人的に思い入れている要素を入れれば、当然モチベーションも上がる。そして、個人的であればあるほど、見る人にとってはオリジナルに映るんです。誰もが好きなものを使っても、広告を見た人には”知ってる”という感覚を持たれるだけで、驚きはないですから。by多田琢さん


  • P.41 要するに、これまで世間のムダとかムラと言われてきたものって、実は”生産”の側からしか見てなかったんじゃないか。ウチは”消費”から考える会社ですから。そこが一番重要なポイントなんじゃないですかね。by 糸井重里さん


  • P.54 オフィスはボクにとって実験の場でも有り、何より快適でなくてはいけない。オフィスをあるべき姿にしておくと快適なんだけど、それをキープすることって、実はなかなかできない人が多いんですよ。難しいことはしてないんですけどね。使ったものは片付けましょう、なんて幼稚園でも習うことで。必要ないものは捨てて、必要なものはとっておく。その状態を日々、すべてにおいてキープしているだけなんです。by佐藤可士和さん


  • P.78 机上の考えやエクセルで表にした書名リストって、さほど情報量がないんです。実物の本を並べて視覚や嗅覚を働かせたほうが、いろんな角度から発想がうかぶ。印刷の匂いを嗅ぐとわかることは本当にある。そもそも僕の仕事は、ひとさまが書いたものを組み合わせるだけのものだから。本の素晴らしさを、手触りとして感じていないとダメだと思ってます。by幅充孝さん
    • 電子的なディスプレイ上の情報とリアルな物体から滲み出る情報と、組み合わせると1+1が3以上になるはずで、そこにはRFIDが欠かせないと思い込んで突き進もう。


  • P.81 ネガティブに言えば集中力を欠くってことなんですけど、”かき乱される”ってことが、今すごく大事なんじゃないかなと思っています。中略。完璧なプロダクトに面白みを感じないように、物事は少し間違っているくらいが面白いし、バグがある方が新しいものが生まれる可能性を秘めていると思います。by針谷建二觔さん
    • ユーザがプロダクトを進化させるという文脈でも同意できるし、かっこいい言い訳としても使いやすそうw


  • P.89 机に座っていると、あれこれ考えすぎて、アイデアに贅肉がついてしまうんです。走っていると、難しいことは考えられないから、一番伝えなくてはならないことがちゃんと見えてくるんですよね。by佐野研二郎さん