Preziで始めるズーミングプレゼンテーション
- 作者: 筏井哲治
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/03/31
- メディア: 単行本
- 購入: 45人 クリック: 1,091回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
Preziのマニュアルが欲しかったわけではなくて、Preziを使い始めるきっかけにしたかっただけなんですが見事に期待を裏切られました。ものすごーく良い意味で。
いわゆるPreziのチュートリアル的な内容はページ数にして半分以下。あとは「これからのプレゼンテーションはかくあるべし」みたいな話を、紺屋の白袴とは言わせない見事なプレゼンテーションでまとめられています。見事としか言えない。
著者が伝えたかったことは、Preziの使い方ではなくて表現者としての心得。タイトルのずれは意図的なものなのか、あるいは今後への布石なのか。
何にせよ素晴らしい内容。Preziを使うつもりが無くても、人前でプレゼンする機会が多くてかつ自身のその手法に物足りなさを感じてる方は必見ですね。
Prezi自体は勿論おもしろそう。単純にプレゼンテーションツールというよりは、ひとつの表現手法ですよね。今後、いろんなコンテンツが載っかってきそうな気がする。
Mandal-Artを思わせるI/Fもまた感慨深いものがあるなぁ、と。しばらくは意識的に使ってみようと思います。
メモ:
- P.64 プレゼンテーションの内容を紙で配布することはオススメしません。特に事前に紙で配ることはマジックの種明かしをしたうえでマジックを披露することと全く同じですから、絶対にやめるべきです。
- 仰るとおりなんだけど自分が実践できてないのは、顧客属性のGAPによるところもあるけどやっぱり自己怠慢でしょうね。面倒くさいとか短期的にラクをしたいだけなんだろう。問題外。
- P.91 ブレインストーミングに否定的な意見が生まれてしまうのは議論するから。説明するから。Preziを使えば話すことなく、共有のキャンパスにどんどんアイデアを吐き出していくことができるので、黙ってブレインストーミングできますよ、と。
- なるほど確かに。加えて、喋るだけだと自分には見えないところを補えそうなもの魅力かと。
- P.112 悲しい話ですが、ドキュメントを綺麗に作れば綺麗に作るほど、カタログと大差がなくなり、より気兼ねなくゴミ箱に捨てやすくなるということ。
- むむむ、綺麗な資料を作るのは苦手だけど、これを根拠に手抜きしてもいいという話ではない。
- P.126 製品を徹底的に使う、あるいは、徹底的に使ってもらう、そこから得られたリアリティのある知見や学びによって、プレゼンテーションには血が通います。
- 確かに。売ってる本人は使ってない、っていうのが世の中には多すぎる。うちは早く脱却しよう。