貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する


絶滅しつつあるサラリーマンという職種。月給というドラッグを打たれ続け、無意識にサラリーマンを続けることが、今後の日本においてどれだけNoFutureというか可哀想なことであるか。さて、どうしたもんか。


といったあたりについて「マイクロ法人」をキーワードにいつも通りの非常に分かりやすい文章で懇切丁寧に書き記されております。起業マインドインスパイア系なんですが、割と細かく方法論というか戦術まで踏み込んだことも書かれていて、あんまりまともな本がない起業入門系な分野では大変意味のある一冊かな、思います。そっち系のタイトルにしなかったのは、橘玲ブランドからすると真っ当な選択なのかな。


自分自身、マックジョブからの脱却を図るのか、割り切っちゃうのか。タイミング的にはデッドラインの近くまで来てるような気がしてるのですが、最低でも一度はチャレンジしてみないと、うやむやなままクロージングですもんね。予定では今年中なんだけどな。あとは申請出すだけだから、はやく代行業者さんに連絡すりゃいいんですけどね。




メモ:

  • 日本においては、年功序列・終身雇用制が欧米型よりも効率がいいかどうかが問題になるが、この議論は実は全く意味がない。中略。日本のような地域的にも文化的にもローカルな雇用慣行は、世界基準のシステムに対して”倫理的に”対抗できない。日本型の雇用は年齢や性別で個人を差別することによって成り立っているという理由で、存続することが許されないのだ。P.52


    • 確かに、違和感は感じてるけど誰も何も言わない。正義?道徳?w




  • シンボリック・アナリストサービスはシンボル(データ、言語、音声、映像表現)を操作する仕事で、中略。その最大の特徴は、地球を覆う経済の網の目(グローバルネット)から利益を享受できることにある。P.63


    • 別に新たなビジネスモデルを考える必要があるわけじゃなくて、日本にいながらにして個人レベルで海外から受注できるような案件をイメージすればいいのか。なんかハードル下がる?




  • 5つの会計

1.投資のための会計(財務会計)
2.納税のための会計(税務会計)
3.ビジネスのための会計(管理会計)
4.夢を実現するための会計
5.自由に生きるための会計



  • テレビや新聞は「グローバル資本主義」を高みから批判する人たちで溢れている。清貧やスローライフをしたり顔で説く人もいる。だが彼らは、いちばん大切なことを教えてはくれない。リスクを取る以上、徹底してリアルでなければ夢を実現することなどできはしないのだ。P.307




  • 私はずっと、自由とは自らの手でつかみとるものだと考えていた。だがようやく、それが間違っていたことに気がついた。自由は、望んでもいないあなたのところに扉を押し破って強引にやってきて、外の世界へと連れ去るのである。P.310


    • あとがき最後の一文。うーむ、真意を読み取るのは難しいが。今の立ち位置を前提にするのではなく、どこに立つべきか/立ちたいのか、から考えた方が長期的には圧倒的に健全ということだろうか。考えさせられる。