20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
- 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: ハードカバー
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失礼な話ですけど、大学時代の講義で鮮明に内容を覚えているものは無い、たぶん。忘れちゃっただけかもしれないけど、とりあえず今30秒ぐらい思い出そうとした限りにおいては、ない。残念だ。
まとめると、私たちが如何に縛られているか、また縛り付けているのが自分自身であるということに無知であるか、ということだと思います。もっと自由にやってみようよ、思いつく程度の自由なことはきっとたいしたことないんだからさ、と。
メッセージはシンプルだけど、多種多様なリファレンスがあるのでネタ帳的にも使えそうな感じ(使わないけど)。
それにしてもほんとに、根拠レスな呪縛がどれだけ社会的な機会損失を生み出しているか、そろそろ真剣に考えないと本格的にNoFutureですよね。って言い続けてどれだけ経つんだろう(笑
お前が立候補してどうすんだよ、って人ばかりの参院選ですが、何もしない自分よりはマシなんだろうな。ぜんぜん本の内容と関係ないですね。
はたして本書の内容を自分が20歳のころに知っておくことが出来たとして何か変わったのだろうか。割とやりたいことをやってきてはいるし、無知ゆえの失敗は多いが、それは必要なことだろうし。まぁ、もうちょっと広い視野は欲しかったけどね。若気の至りか。
メモ。
- 人は誰しも、日々、自分自身に課題を出すことが出来ます。中略。楽に解決できるようになると、問題が問題ではなくチャンスだと気付くのです。P26
- 毎日、ぶちあたった問題と解けた場合は解き方を記録してみる。
- 最初から金儲けを目当てに事業を立ち上げると、おそらくカネも儲からないし、意義を見つけることもできないでしょう。大きな問題を、これまでにない方法で解決して使命を果たすことを目標に掲げれば、最初から金儲けを目指すよりも、儲かる可能性はずっと高いのです。P41
- だと思った(笑
- わたしたちは、自分で自分の監獄を作っているのです。互いにルールを課し、決まった役割を押し付けています。限りない可能性に満ちているのに、そこに踏み出そうとはしません。固定観念を見直したら、どうなるのでしょうか?決まった道を外れると、どんな影響があるのでしょうか?ルールを破った人はどうなるのでしょうか?P47
- 自分の監獄って、何か思いつく?
- 「あなたはどうかしている」と人から言われたら、いい線を行っている証拠だと考えます。P48
- 言われるようなことをしたことある?してみたいことある?
- 人間は二つのタイプに分かれることが分かってきました。自分のやりたいことを誰かに許可されるのを待っている人たちと、自分自身で許可する人たちです。P72
- やりたいんだけど許可を待ってることってある?誰が許可してくれるの?
- マイケルが自分から相手に何かを求めるようなことはありません。最初は、相手の行為に対する御礼であったり、業績をほめ称えたり、単純に質問するだけです。場合によって、自分がお役に立てることはないだろうかと申し出ることもあります。人と接するのに、声をかけられるのを待ったりしません。自分から動くのです。P78
- 私生活や仕事上あるいは学校でおかした主な失敗をまとめてレジュメにするのです。中略。じつは成功者の多くは、失敗の経験がない人について、十分なリスクをとっていないからだと考えているのです。中略。自分が都合良く忘れていた過ちを思い出し、そこから学べるのはどんなに面白かったでしょう。P88
- これは面白い。ぜったいやろう。
- 赤ん坊が歩き方を覚えるまでを考えて下さい。中略。子供に対して、何事も最初から完璧にできるなどとは期待しません。だとすれば、高度な仕事に挑戦しようと言う大人に対して、最初から正しくできるはずだとするのはおかしいのではないでしょうか。P92
- 「自分は、自分の会社と一体ではないし、製品と一体でもない。往々にして同一視しがちだが、失敗したからといって自分が失敗した訳ではない。あるいは成功したときですら、自分の成功ではない。会社や製品は失敗することがあっても、自分が失敗者なのではない」失敗は学習のプロセスにつきものなのだということを肝に銘じておいて下さい。失敗していないとすれば、それは十分なリスクをとっていないからかもしれません。P118
- 内容にも寄るんだろうけど、誰のせいで失敗したか、よりも、失敗の状況を打破することの方が優先されてしかるべきだろうしね。
- 人との関わりはすべて、プールに落ちる水滴に例えられます。関わりが増えれば、水滴はたまり、プールの水深は深くなります。ポジティブな関わりは透明な水滴であり、ネガティブな関わりは赤い水滴です。ふたつは同じではありません。一滴の赤い水を薄めるには、透明な水滴が何倍も必要です。P164
- 不確実性こそ人生の本質であり、チャンスの源泉だと。中略。不確実性こそが、イノベーションを爆発させる火花であり、わたしたちを引っ張ってくれるエンジンなのだと。P214
- 快適な場所からはなれ、失敗することをいとわず、不可能なことなどないと呑んでかかり、輝く為にあらゆるチャンスを生かすようにすれば、限りない可能性が広がるP215
- 25年前に書いた詩を読んで思い出すのは、20代のころ、次のカーブに何が待ち受けているのかわからなかったが故に抱いた不安です。将来が不確実なのは歓迎すべきことなのだと、誰かが教えてくれればどんなによかったのに、と思います。中略。予想できる道を外れた時、常識を疑った時、そしてチャンスはいくらでもあり、世界は可能性に満ちていると考えることを自分に許可したときに、とびきり面白いことが起きるのですから。P215
- 若い頃に抱いていた不安を思い出し、その後その不安はどうなったかを考える。どんな気の持ちようだったら、どんな生活を送れていたか何となく考えてみる。