小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)
小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)
- 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤーハンソン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本
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「ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice)」とか「グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)」とか、我が家にもハヤカワ新書が増えてきた。読み切れてませんけどw
昔から小さなチームを志向してきたし今も(それなりに)実践しているので、本書の内容は私にとって極めてreasonable。いい言葉がたくさん落ちてました。
フィジカルトレーニングと同様、メンタルだって一朝一夕には進歩しないわけでスタンスを支えてくれるエッセンスには定期的に目を通したいものです。
メモには残さなかったけど「人を雇う」のところも面白かった。現実は厳しい、ということも含めて就活中の学生さんに読んで頂くと良いのではないでしょうか。
以下、メモ。
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- 計画は予想にすぎない
- 計画は、過去に未来の操縦をさせる。目隠しをするのと同じだ。「前からこうすると決めていたんだからこうするんだ」しかし、計画は身軽さと矛盾する。
- 計画なしに仕事をするのは恐ろしく思えるかもしれない。しかし現実と折り合わない計画に従うのは、もっとも恐ろしいことだ。
- 起業家はもうたくさん
- 自分を起業家と呼ぶような特権階級だけでなく、誰でも自分のビジネスを始めることが奨励されるべきだ。
- まずは作り始めよう
- ebayのアイデアと実際にebayを作り上げることは何の関係もない。何をしたかが重要なのであって、考えたり、言ったりすることが重要なのではない。
- あなたのアイデアにはそんなに価値があるだろうか。売ってどれだけの儲けになるか試してみることだ。
- 時間がない、は言い訳にならない
- 徹夜しろとか一日十六時間働けとはいっていない。毎週数時間を絞り出すということだ。何かを始めるには、これで十分だ。
- 何か本当にしたいことがあれば、他にやることがあろうとも時間を作る。残念なことに、多くの人はそれほどでもないのだ。
- そのうえ完璧なタイミングは決して到来しない。いつも若すぎたり、(中略)。完璧なタイミングのことばかり考えていても、それは絶対にやってこない。
- 身軽でいること。身軽さはこんなことでなくなっていく、
- 長期契約
- 過剰人員
- 固定した決定
- 会議
- 鈍重なプロセス
- 在庫(物理的なものであれ精神的なものであれ)
- 変更できないハードウェア、ソフトウェア、技術
- 長期ロードマップ
- オフィスの政治
- 初めのうち詳細は気にしない
- 細かな部分にあまりに速い段階で本腰をいれると、意見の不一致が生まれ、会議が頻発し、そして計画に遅れが生じる。問題ではないところで気を取られてしまい、結局は変化して行くようなことに対する決断に無駄な時間を費やすことになるのだ。
- 初期の段階では、ディテールから得られるものがない。
- 実際に作り始めるまで、本当に大切なディテールに気づけないことは多い。
- 変わらないものに目を向ける
- 多くの会社は「次の大きなこと」に目を向けている。(中略)。それは愚かな戦略だ。ものそものではなく、流行という常に変わり続けるものだけに焦点を絞ることになる。
- 人々が今日欲しいと思う、そして10年後も欲しいと思うもの。そうしたものにこそ力を投入すべきだ。
- 流行は去り行く、という事実を忘れないでほしい。変わらない機能に焦点を当てれば、時代遅れなんて言葉はまったく関係がなくなるはずだ。
- いま、始める
- 商品が最低限の要件を満たしているなら、今すぐ世に出すべきだ
- 立ち上げるために必要のないものはこの時点では無視するのだ。今必要なものをつくり、詳細は後回し。真剣に考えると、必要ないものは結構ある。
- やめたほうがいいものを考える
- なぜ行うのか?
- どういった問題を解決するのか?
- これは本当に役に立つのか?
- なにか価値を加えているのか?
- それは行動を変えるのか?
- もっと簡単な方法はないのか?
- かわりに何をすることができるのか?
- ほんとにその価値があるのか?
- 会議は有害
- 会議は実際のものではなく、言葉や抽象的な概念に関するものである
- 一分あたりごく少量の情報しか伝達しない
- 会議の主題は吹雪の中のシカゴのタクシーより容易に道からそれる
- 会議には緻密な準備が必要だが、いつも不十分だ
- 誰も目的をはっきりと知らないくらいあいまいな議題が用意されることが多い
- 会議にはしばしば全員の時間を無駄遣いするために必ず自分の番を得る馬鹿が最低ひとりはいる
- 会議は会議を生み出す。ひとつの会議がもうひとつ別の会議につながり、、、
- 解決策はそこそこのもので構わない
- 多くの人は複雑な解決策によって問題が解決されることに快感を覚える。
- 問題は通常、単純で平凡な策によって解決することが出来る。
- そこそこの解決手段で仕事を進められるときはそうしよう。それはリソースを無駄にしたり、複雑な解決策を出すことが出来ないために何もしないよりも、ずっとましな方法だ。
- やめることが最善の方法となりうることを覚えておこう。
- 人はやめることを失敗と関連付けがちだが、時にはそれがまさにいますべきことであることもある。
- ドラッグの売人の方法は正しい
- 彼らは、自分の商品がすばらしいことを知っているので、先に少量を無料で提供する。あとで初期投資以上のものが戻って来るとわかっているのだ。
- この姿勢を真似てみよう。自分の商品を、少し無料で使ってもらって後で現金で回収できるほどいいもの、熱中してもらえるもの、「手放せないもの」に変えるのだ。
- 決定は一時的なもの
- 今日の決定は永遠ではない。状況が変わればあなたの決定は変えればいい。決定とは一時的にそうしようということにすぎない。
- あなたのコンセプトがどれだけ通用するかを心配するのはバカげている。製品やサービスをスタートするだけで大変なのに、他の問題を作る必要がどこにあるだろう。
- ひらめきには賞味期限がある
- 何かしたいことがあれば、今しなければならない。
- ひらめきはタイムマシンだ。
- ひらめきとは不思議なものだ。生産性を高め、やる気をあおる。だが待っていてはくれない。ひらめきとは「今」のものだ。もし虜にされたなら、逆に仕事に専念することだ。