わしらは怪しい探険隊 (角川文庫)

わしらは怪しい探険隊 (角川文庫)

わしらは怪しい探険隊 (角川文庫)


息子に紹介したい本ではあるが、何か今日は面倒なので普通にメモしておきます。


怪しい探検隊シリーズ、実は読むの初めてです。そもそも椎名誠さんの著作自体、読むのが初めてです。今年はどこにも行かないGWだったので、なんとなくこれで旅した気分でも味わおうとか思ったのですが、もう外に出たくてしょうがなくなりますね。


シリーズをもう少し読んでみないと何とも言えませんが、みんなで焚き火を囲んだらそれでOKみたいなノリは本当に最高。旅仲間はもちろんだけど、家族だってそういう時間が大事な気がするんだけど、日本の住宅事情がそれを許さないんでしょうね。せめて、みんなで七輪でも囲むべきだ。あー、独特の書き口は好き嫌いが分かれそうな感じもしますね。


いずれにしても暫くシリーズを楽しめそうで嬉しい。シリーズならではなところで、メンバーの変遷とか入れ替わりとかも楽しみ。


メモ:

  • P.59 そしてこの三分間という待ち時間が実に楽しかった。待ち時間が一分でも五分でもない、というところがまことに微妙なところであった。


  • P.159 この人は、ぐびぐびぐびとモーレツな勢いで島酒を煽り、天下国家を鋭く論じつつ、ときおりすさまじい声を張り上げ、すべからくままならず腹立たしい世の中に対して個人的に恫喝し、さらにまたしばしの哀感に手足うちふるわせる、といういっぷう変わった意思表示をする人なのであった。
    • いいなぁ、そんなふうに存在感のある人になってみたいなぁ。


  • P.174 しかしそれにしても何度も言うようだが神島の夕焼けというものは、一昔前のパラマウント総天然色映画という感じであまりにも堂々と美しすぎるのである。


  • P.201 島に行くたびに不思議に思うのだけれど、離れ島の夜明けというのはズドンと唐突にやってきて、あっけないほど唐突にあけていく。

日没のほうはそれでもながいながい夕焼けのエンディングがあって、そうしてプチンとスイッチを切るようにきっぱりと暮れていくのであるが、朝のほうはまるでぶっきらぼうだ。
海と空の境界がナイフかなにかで鋭く裂かれたように、まずは最初の夜明けの一撃がやってきて、東の空が白みはじめると、わずかのうちにもう見上げる空の隅々までがまるっきり朝になってしまっている、という感じなのである。
それにくらべて都会の朝というのは(ry

2011年05月06日のできごと