ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと
ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/03/16
- メディア: 単行本
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【この本を手に取った理由】
昨今のノマドブームを見て、社外で仕事してりゃノマドワーカーなのか?という疑問があったのですが、ノマド「ワーク」の根っこにあるはずのノマド「ライフ」というのを知っておけば、ノマドワークの効果効用についても多少は理解がすすむのでは、という問題意識。
【サマリー】
1年の内の6割をハワイで過ごし4割を日本、残りの2割はそのほかの国で過ごす、というノマドライフの実践者としての本田さんの著作。
本田さんの定義するノマドライフとは
「仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2箇所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル」
だそうです。
なぜノマドライフなのか、その意義とか必然性みたいなところをまとめつつ「場所と時間に縛られないで働く。これが恒常的に、誰にでも出来る時代が来ています。p.33」といきなり実践をオススメ。そして「じゃぁ、いったいどうやって?」に答えるべく、その方法論を自らの経験に基づいて具体的にまとめてくれています。
ノウハウが親切すぎてライフハック本みたいになっているところもありますが、雁字搦めな働き方(働かされ方)に辟易としている方には持ってこいかと。
自分に足りないのは稼ぐ力...orz
目次
1.なぜノマドライフなのか?
2.ノマドライフの実践(ワークとテクノロジー)
3.ノマドライフの実践(お金と生活)
4.ノマドライフの実践(思考のトレーニング)
【メモ】
- P.48 ノマドライフまでの6つのフェーズ
第1フェーズ
ベース構築期(5年)
仕事、営業、海外生活のノウハウ蓄積
第2フェーズ 方向性の模索期(3年)
悩み、いろいろ模索、ビジネスの種をまく
=未来のベーシックインカムをつくっていく
第3フェーズ 未来に繋がる実績を残す時期(5年)
ノウハウ完成、成果を上げる
=一番ハード。濃密に働いて経営能力を磨く
第4フェーズ 転換期(2年)
デュアルライフのリサーチ&ベース構築、人脈づくり
=ライフスタイルのブラッシュアップ
第5フェーズ 実践期(5年)
デュアルライフ実践・ノウハウ完成
第6フェーズ シェアの時期
ノウハウを伝えて、仲間を増やす
-
- 本田さんの場合で、だいたい15年ぐらいかかりましたよ、と。このあたりは潜在的「ノマドライフやりたい人」の考えていることと大幅にミスマッチなんでしょうね。そんなに甘いもんじゃないよ、というのは非常に示唆的。
- P.57 そもそも「本業」などなくていいというのが、わたしの意見です。「仕事はひとつ」という思い込みは捨ててしまって良いでしょう。中略。望ましいのは、ひとつの仕事にこだわらず、種を色々まいておくことです。長期的な視点で複数のビジネスをやってみれば、そのうちどれかが育ってきたりします。
- P.66 「会社のすばらしい仕組み」を愛してはいけない。中略。店舗での彼の成果は、きっちり出来上がった会社の仕組みがあってはじめて、上げることが出来たものだったからです。お店の中では非常に優秀で、成果も出しているのですが、いざ外に出てチャレンジしてみると、うまくいかない。会社の優れた仕組みに順応して成果を出してきた優等生の悲劇でした。中略。会社を愛するだけでなく、その仕組みから何かを学び取るという貪欲さを持つことをおすすめします。
- p.81 仕事のトレーニング
1.週1回、会社に行かない日、をつくる
2.机の引き出しを空にする
3.デスクトップPCはいらない
- P.109 お金のトレーニング
1.家計簿で投資を意識する
2.半分の生活費で暮らす
3.自分税を天引きする
4.クレジットカードを徹底活用
ーP.115 暮らしのトレーニング
1.所有物を半分にする
2.引っ越す
3.絶えず移動する
- P.125 時間のトレーニング
1.定時に仕事を終わらせる
2.クリエイティブでないことを排除する
3.定期的な拘束を排除する
- P.161 思考のトレーニング
1.いつもと違うことをやってみる(ex.通勤ルート)
2.室内から屋外へ、夜から朝へ
3.一回り以上違う世代と付き合う
4.言葉以外の共通言語を持つ(趣味や興味の深掘り、スポーツ、ワイン、食文化、世界遺産など)
5.モチベーションは上げ下げしない