COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 01月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 01月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 01月号 [雑誌]


相変わらず定期購読にしてないので、たいてい買っただけで満足して、翌月号が出るタイミングぐらいまで鞄の肥やしになってたり。。。面白いんだけど、読まなきゃ死ぬって内容でもないですしね。(そんなのあるのか?)


今回の特集は、MITとか村上春樹さんとか。意外と面白かったのは、世界の常識を変えていく「最新ビジネスモデル100」。


以下、気になった表現のメモ。

  • P.29「私たちの社会では変わった身体や精神を持つ人に対して、否定的なレッテルが貼られてしまいます。医療界の態度も「これが医療技術だ。受け入れなさい」というものです。こうした人々は、壊れているのは身体であって、テクノロジーではないと考えています。私はこの考え方が間違っているとすぐに気付きました。問題なのは出来の悪いテクノロジーであり、出来の悪いデザインなのです」byヒュー・ハー教授@MIT
    • RFIDの売り方というか説明の仕方を考えるときに、特に日本の環境の特異性を「言い訳」に使うことが多い(自戒)のですが、そればっかり言っててもしょうがないなぁ、とようやく最近おもいはじめました。そういう環境にいるんだから別のやり方を考えないといけないし、そのことが外に出て行くチャンスになるかもしれない。


  • P.33 私たちは「学ぶために作る」ということにもっと慣れるべきです。すなわち、アイディアの良さを伝えるために何かを作るのではなく、それがどんなものであるべきかを考えるために何かを作る、ということです。
    • これは日々感じることで、その大切さはどんどん加速してる気がする。もう、デモアプリが伴わない提案書なんて意味がないというか、使ってみて評価してみた上での提案じゃないと本当に時間の無駄になる可能性がある。


  • P.33 「参加型経済」、人と関わり合い、影響を求め、積極的に自らの消費に関わろうとする消費者中心の経済です。企業はこうした彼らのニーズを支援するプラットフォームを提供すべきです。彼らは、健全で生産的な社会と健康で長生きできる人生を求めています。そこで、彼ら自身がより積極的に参加できるようにするのです。選択肢が見えやすくなると、人はより優れた判断ができるようになります。そのためには、経済や政策の力だけでなく、優れたデザインが必要なのです。
    • 同じ機能を持ったソリューション/プロダクトであっても、見せ方が「参加型経済」なユーザ向けにチューニングされていることが大事だと思う。電鉄系をはじめとする既存の見守りサービスと「たっちなう」の差はそこにあるんだけど、いまいち訴求し切れていないのが切ない。


  • P.49 マウスの利点は明らかだから、その誕生からら広く普及するまでに30年もかかったのは、一見すると驚くべきコトのように感じられるかもしれない。しかし、30年の熟成期間は驚くべきコトではなく、むしろ典型であることが分かっている。(世界初のマウスは、1960年代半ばにスタンフォード研究所のダグラス・エンゲルバートらにより作られた)
    • だからRFID/NFCも!なんて言い訳には使わないようにしましょうねw


  • P.57 よくある間違いは、大勢の人がいる場所に行くと、まずその場所で一番自分のためになりそうな人に片っ端から営業して、ゴマをすって名刺をもらうと言うことです。本来のネットワーキングというのは、おたがいに興味がある人たちがつながるものであって、「偉い人」とだけ知り合おうとしても、きちんとした繋がりなんか持てない。by伊藤穣一
    • 確かに。そもそも「偉い」とか「ためになりそう」なんていう判断が普遍的に成り立つような時代ではない。逆に言うと、誰もが「偉い」し、誰もが「ためになる」はず。そんなことない?


  • P.61 集中することは、ボクの人生において最大の幸福の1つです。集中することが出来ない人は、幸せだとは言えない気がします。僕は頭の回転が速いほうではないけれど、一度何かに興味を持つと、そのことに何年も取り組む。退屈はしません。大きなヤカンと同じです。沸騰するまで時間がかかるけれど、一度沸騰したらずっと熱い。by村上春樹
    • 色々と便利なコミュニケーションツールが出てきたことが「邪魔されやすさ」を増しているなんて話は改めてする必要も無いんでしょうけど、確かに閉じこもる時間は必要ですよね。周囲との折り合いの付け方が難しい、とか言っている場合ではない。