大転換を見極める指標

ごめんなさい、ただ書き写したメモです。自分が遂行中のビジネスを取り巻く環境を、こういった観点で継続的にモニタリングしておく必要は勿論ありますね。





大転換に関する指標(HBR November 2009より)


経営者は、この評価基準を利用することで、ビジネス環境を形作る長期的な原動力について評価し、企業全体の業績を改善することができる。その際、以下の点に注意しなければならない。


基盤指標:競争力学を変える可能性のあるデジタル技術や公共政策など、「基盤」の変化を観察する。

  • 技術性能
    • コンピューティング
      • ギガヘルツで見たコンピューティング性能の単位当たりコスト
    • 記憶容量
      • ガバイトで見た記憶容量の単位当たりコスト
    • 帯域幅


  • インフラ普及度
    • インターネット利用者
      • アメリカ総人口におけるインターネットのアクティブユーザの割合
    • 無線通信加入者
      • アメリカ国内における無線通信のアクティブユーザ数


  • 公共政策
    • 経済自由度
      • ワシントンDCにあるシンクタンク、ヘリテージ財団による経済自由度指標



フロー指標:知識、人材、資本の「フロー」に、企業がどれくらい適切に関与しているか、とくに知識の創造と共有に焦点を当てながら評価する。

  • 物理的フロー
    • クリエイティブ都市への移住
      • クリエイテビティ指標の最も低い都市から最も高い都市への移住者数の増加
    • 旅客量
      • 各地域の交通機関と飛行機の旅客数で見た総交通量
    • 資本移動
      • アメリカへのFDI(海外直接投資)とアメリカ企業によるFDI


  • バーチャル・フロー
    • 企業間の知識共有
    • ワイヤレス・アクティビティ
      • 携帯電話の年間総利用時間とSMSの年間発信数
    • インターネット・アクティビティ
      • 最も家庭用帯域幅の大きいアメリカ国内20都市におけるインターネット通信量


  • 増幅要因
    • 労働者の情熱
      • 仕事の満足度、充実度、時間外労働に関するアメリカの労働者を対象としたアンケート調査の結果


    • SNSアクティビティ
      • インターネットの総利用時間におけるSNSの割合(%)



影響指標:基盤の変化や各種フローが、市場や企業、人々に及ぼす「影響」に注目する。


  • 企業
    • 資産収益性
      • すべてのアメリカ企業のROA
    • ROAギャップ
      • ROAで見た第1四部位と第4四部位の差異
    • トップル・レート
      • アメリカ企業の年間ROAランキングの入れ替わり
    • 株主価値ギャップ
      • TSRで見た第1四部位と第4四部位の差異


    • 消費者パワー
    • ブランドへの不信
      • ブランドの乗り換え性向、企業情報へのアクセス、その他指標における消費者の行動や態度に関する消費者調査の結果
    • 人材の収益性
      • 創造性の高い職業グループと低い職業グループの報酬格差
    • 経営者の退職
      • アメリカ企業を辞める経営者の数