貸し込み(下) (角川文庫)

貸し込み(下) (角川文庫)

貸し込み(下) (角川文庫)


そっか、金融小説じゃなかったんだ(だったら最初から読まなかったのにw)。


下巻については、そもそもストーリー自体には興味なくしてた訳ですが、佐伯弁護士を口説くでもなく、オチも弱いし何だかなぁという感じ。


にしても、佐伯弁護士のこと気にし過ぎでしょ。ちょくちょくいい女モードで書いてるけど、その意図は何だったんだろうか。小説の世界は難しいね。


とはいえ学ぶことがなかった訳ではなく、

  • 司法の世界の難しさというか、判事やら弁護士やらの腐り加減というか質のバラツキってのは目を覆いたくなる現実ですね。



。。。


いや、どこも同じか。隣の芝生が青く見えるのは、隣の芝生だからですもんね。


なぜか今年は友人とか知り合いが、同時多発的に司法試験に合格してるんですが、ぜひ頑張って頂きたいものです。

  • 相対的にみて優秀な人たちが集まっているはずの組織が、突っ込みどころ満載の不正を行い、あとは嘘の上塗りに命をかけていく。かわいそうすぎるけど、実際に身の回りでも起きている現実だ。



むかーしむかし、金融腐食列島を読んだあたりから銀行に限らず民間企業に限らず、もちろん公的な組織も含め、あらゆる組織が合理的な判断のもとに不正を行ってしまわざるを得ない現実を知って、純粋で精細な青年の心は随分と傷ついたものです。


いろいろ諦めざるを得なかったというか、現場視点で高尚な政策論議なんて出来ない時代だったんですよね(希望を込めて過去形にしてみた)。


とはいえ問題意識を失った訳ではないし、やはり諦めた訳ではない。未だに何とかしたいとは思ってます。アプローチを変えないとミイラ取りがミイラになるか、犬死にするだけなのです。ここは長い目で。


ToDo:
裁判関係文書のテンプレートとして、作品に登場する文書(陳述書、証拠申立書、文書提出命令申立書、鑑定申立書、告発状などなど)を自分のデータベースに登録しておこう。いつか役に立ちそう。