湯回廊菊屋(補足)

昨日のが、あまりに雑なメモだったので、流れを整理。


最近、休みの日は異常に早起きです。けっこう前からかな。
だいたい6時前には目が覚めて、2度寝も儘ならぬ寝起きの良さ。
ベランダに椅子を並べて、汚い東京湾とか、レインボーブリッジを爆走するゆりかもめを眺めてみても、
たいして時間を潰せるわけもなく、パソコンさわったり本を読んだり仕事を片づけたりして、
奥さんの起床を待つことが多いです。


今日の出発は10:30ぐらいなので、だいぶ時間を持て余す。


TVをつけてオリンピックを見ても、さほど盛り上がらないし、
ぶらり途中下車の旅も浅草線とかだと面白くないし、
などと思いながら、出てきた朝ごはんはフレンチトースト。
豆乳仕立てで美味しいんですが、なぜフレンチトーストが思いついたのかは謎です。
一泊程度の旅行ではリュックすら持たないわけで、荷づくりも5分で終了。

もう待ち切れないわと家を出て、目の前のバス停から品川行に乗り込む。
10分弱で到着して、まずは高輪口のカルディ等で旅のお供を調達。


茎わかめ、とか、白いちじく、とか、生ハム、とか色々。
予想通り、旅行が終わっても8割方は食べ残しました。。。


おやつ系の調達が終わったところで、今度は書籍の調達。
これだ!というのは無かったんだけど、妥協して3冊ほど購入。奥様は2冊ほど。



さて、目的地は修禅寺
新幹線のほうが早いけど、乗り換え無しの踊り子を選択。
12:07分発なので、エキュートで弁当類を買い込む。。。
さわらの西京焼きみたいな感じだった気がします。


電車に乗り込んでみると、思ったより混雑しててビックリ。
そんなに魅力的なのでしょうか、伊豆方面。


若い集団が騒がしかったような気もしますが、
お気に入りのヘッドフォン(BOSE QC3)があれば、
たいして気にならないわけです、いつもどおり。


昼に飲むビールの気持ち良さに加えて、
本のつまらなさもあり、あっという間に夢うつつ。


品川を出て、川崎、横浜、大船、小田原、熱海、三島と停車。
小田原で海が見えたあたりから、記憶がありません。



終点の修善寺は、何だか雨の降りそうな曇り空。
味わいはあるものの、華がない。まぁ、それが売りですよね。


駅前をフラフラしても何もないので、早々と宿へ移動。
byバス、片道210円。車内はガラガラ。風情たっぷり。


事前情報どおり、バスの終点の目の前に今日の宿がありました。
これなら迷いようが無いってもんです。でかいし。


宿の内容については、昨日のメモに譲るとして、
総論的には、とても素晴らしかったです。(わかりにくいでしょうけど)

どれぐらい素晴らしかったか?


今までで良かった宿は、と聞かれると、
amanとかプーケットのchediぐらいしか出てこなかったんですが、
今後は湯回廊菊屋も挙げさせて頂きたいと思います。


ってくらい、気に入りました。


ふやけるほど温泉につかって、翌日ゆったりチェックアウトして、
観光なんかする気は毛頭ないんですが、三島田町の美術館で
しりあがり寿氏の展覧会をやってるらしく、帰りがてら寄ってみました。


でもまぁ、たいした感動はありませんでした。
(コンテンツというよりは、受け手の感受性の問題だと思います。相変わらず腐ってますので。)


滞在時間10分程度で美術館をあっさり後にして、
お祭り真っ最中の街を歩きながら三島駅を目指します。


三島といえばアレですよね、みたいな会話が出来るわけではなく、
そもそも乗り換えぐらいしか思い出せないし、
だいべんさんが学生時代を過ごしたぐらいしか分からないし、
今はニュージーランドだかオーストラリアで頑張ってる彼に思いを馳せても、
そこから何かが産み出されるわけもなく、
ほんとに自分の教養レベルの低さを恨めしく思っちゃいますね。


こういう問題って、今からでも何とかなるんだろうか。将来が不安ですわ。


修善寺から乗るはずだった帰りの踊り子に三島から乗り込み、
来週の総合火力演習@御殿場へのアクセスに頭を悩ませながら爆睡。


そうこうするうちに、気がつけば雨の品川に到着。
お茶でも飲みながら旅の余韻に浸る、というわけでもなく、
バスに乗れば10分後には家のリビングでオリンピック観戦。


旅でも小説でも人生でも、何でも終わり方が大事だと思うわけですが、
卓球とかレスリングの結果に一喜一憂しつつ、最高の宿だったね、
なんて会話を交わす怠惰な日曜日の夜。


先のことさえ考えなければ、これほど幸せな瞬間も無いのでしょうね。